新規就農の失敗談③~農研修はタダ働き?~

前回「新規就農の失敗談②」のつづきです。

 

 

借金をつくってしまった僕は実家に安い家賃で住まわせてもらいました。

 

実家に行ってすぐ、体調を崩したので入院してしまいましたが、退院後は借金を返すために派遣で夜勤の工場で働く事にしました。

 

そこでは毎日残業があったので順調にお金は返していけました。

 

さらに土日は休みだったので週末は大阪に行って格闘技の練習もする事ができたのでちょっとだけ試合にも復帰でき楽しく生活していました。(週2回だけの練習だけで復帰するとかナメてますが、、、)

 

 

しかし、もちろん農業をするというのは諦めていませんでした。

 

 

前のお金を取られた悪い農家には出入りしていた農家がいました。

 

洗脳されていると思われている40代の女性を助けてあげたくて頻繁に出入りしていたらしいです。

 

その農家さんに農業の勉強をしたいという話を相談し、働かせてもらう事になりました。

 

工場の夜勤明けでちょっとだけ寝て昼から農業、それからまた工場の夜勤というサイクルです。休みの日は大阪に行って格闘技の練習です。

 

工場の仕事では、僕以外全員中国人だった事もありました。夏場は熱中症になって通院したり、機械の誤作動で溶接機に指が挟まって指がなくなりかけたり、その事故とは別で体調を崩して入院をしたり(1年で2回の入院)と昼間の農業の仕事、週末の格闘技の練習の疲労もあってか、なかなかハードでしたがなんとか乗り切りました。

 

 

そして、農業の方の話です。

 

そこの農家は1部上場企業を退職してその退職金で親の設備を拡大させたタイプの「定年退職農家」です。

 

そこの農家には従業員風の人は90代の老夫婦、70代のおじいさん、60代のおばちゃん2人、そして40代のブラジル人がいました。

 

おどろく事にそこではみんなタダ働きをしていました。

 

タダで働くかわりに自分たちの畑の田植え、稲刈りなどをしてもらう契約のようです。ブラジルの人も田んぼを貸してもらってそこの田植え、稲刈りをしてもらっていました。

 

僕は田んぼをもっていないのでホントにタダ働きでしたが、ちょっとでも農業の勉強になると思えばタダ働きでも喜んで仕事に行きました。

 

 

しかし、残念な事にここではあまり勉強になりませんでした。

 

楽すぎるのです。

 

仕事のほとんどが休憩とおしゃべり。休憩の度に菓子パンが大量に出てきます。

 

給料払わない分、仕事は楽で食べ物が出てくる仕組みみたいです。

 

 

そんな感じなのでそこでもあまり勉強になる事もなく不満をもちながら働いていました。

 

 

そんなある日、従業員のブラジル人の人が農家さんの家に怒鳴り込みに行きました。

 

「給料ないなんておかしい!給料くれ!!」と、

 

するとなんと、それからそのブラジル人だけに給料が発生するようになりました。

 

 

「えっ!?文句言ったら給料くれるの?」と思い、僕にも給料くれないか交渉したところ。

 

「それなら別の所に行け!あっちなら給料くれるぞ!」

 

と、今もお世話になっている牧場さんを紹介され、そっちで働く事になりました。

 

 

 

僕は正式なルートで研修を受けた訳ではないですが、農業研修というのは一般企業の研修と違い給料無しというのが常識です。一般企業とは違い、研修終わった後は独立するからです。

 

きっちりした研修先ならいいですが、研修生はタダの労働者という認識で僕みたいに雑用や永遠と単純作業ばかりされる研修先も多いみたいです。そして、いざ独立するにも技術がなくて何もできないという。

 

研修先は将来の農業人生を大きく左右するので研修する前には色んな農家さん見学して焦らずじっくり選ばなければならないですね。

 

 

ちなみに僕の行っていた農家はお米の値段が高いときに設備投資をしてその時は羽振りもよかったらしいですが、年々下がる米価に対応できなくなり火の車になったようです。

 

そして、できるだけタダ働きをさせる方針になったみたいです。

 

今では看護師の奥さんの給料で生活して自分は農業で借金を増やしていっているみたいです。

 

僕がその農場を辞めた後、その奥さんに「主人を訴えるから協力して!!」と電話があった事もありましたが、面倒くさいので放置しています。

 

 

そしてその後、そこの農場で働いていた70代のおじいさんが交通事故で亡くなってしまいました。

 

 

その農家さんは僕にはやさしかったですが、その亡くなったおじいさんには厳しかったので周りから

「お前が殺したんや!!」

と言われ、どんどんやせ細っていき可哀そうでした。

 

でも、今では立ち直って相変わらずタダ働きしてくれる人間を発掘して、奥さんとケンカしながら元気に農業しているみたいです。

 

 

つづく

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コメント: 3
  • #1

    串光 (金曜日, 24 2月 2017 05:37)

    まだ農業する前、その米農家みたいなとこから
    「研修(ただ働き)しない?」
    と言われ、行きませんでした。

  • #2

    パンチィー (日曜日, 26 2月 2017 19:14)

    やはり、普通にあるみたいですね(^^;
    農業を仕事だと思ってないのでしょうかね。

  • #3

    饅頭 (火曜日, 01 8月 2017 14:40)

    いろいろ怖い業界なのですね。